MシャーやHシャーでは、ラム(上刃を取り付ける構造物)稼働の軌道に経年劣化によるガタが出るとクリアランス不良による切断不良が発生します。

 

ラムを支えているのはギブスライド(スライドギブ)と呼ばれる部位で、ラム側には機械加工が施され、ギブスライド側にはこの機械加工面を支える部品が取り付けられています。

 

この部品は機種や年代により様々な材質が用いられています。

 

基本的には機械加工面より先にこの部品が消耗することで機械本体側は守られています。

 

消耗品であるため経年劣化した場合は交換が必要です。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ベークライトやメタル製など、機種、年式などにより材質が違います。

 

 

 

 

 


 

 

 

経年劣化し偏摩耗したギブスライドは、消耗部品を取り外し交換します。

必要に応じてスライド本体のギブスライド取り付け加工面もフライスや研磨機で整地してから新しいギブスライドを取り付けます。

 

ギブスライド取り付け方法には、特殊なボンド(のり)やネジや打ち込みネジ鋲などが用いられており機種。タイプごとに合わせて組み替えます。

 


 

 

新品機部品に関してはアマダ社工場で作成されており、現地スライド修理工事時のASSY部品交換の場合なども同工場より新品ASSY部品が支給されます。

 

修理機に関してのギブスライド修正は、引き上げ工事および現地交換工事ともに弊社で実施させていただいており、ベークライトに関しては、製造当時のベークライトは入手困難なため、弊社独自で代替素材を入手し作成交換を実施しています。

 

機種やタイプにより、幅や厚みも違うので工事案件ごとに適合素材を用いて油溝や取付穴を加工してスライド再生を実施していきます。

 


 

張り替えを終えたらギブスライド摺動面を整地し平らに整えます。

 

ラム側の加工面も出来る限り整地します。

オーバーホールではラムを取り外し機械加工したり、バフや砥石で整地

現地(ユーザー様工場)ではラムを取り外しての機械加工が出来ないため、バフや砥石で整地を実施します。

 

ラム側加工面の整地が完了すると、整地したギブスライドを本体に装着しラムに適正に押し付けて、摺動稼働させます。

ラム加工面、ギブスライド周面共に整地しても、機械本体の経年歪やラムの摩耗の度合いにより、機械個体ごとに当たりが違います。

 

機械個体ごとの違いは全面が適正に当たるまで、擦り合わせと摺動稼働を繰り返して調整していきます。


 

 

 

 

 

 

機種によってはスライド押さえなどにも消耗品部材が配置されているためこれらも一式交換します。

 

 


 

 

 

 

 

長年使用された機体では、偏摩耗により消耗部材が破損し、ネジが脱落しラム加工面を傷つけるケースもあります。

 

摺動がおかしいなと感じたら早めの修理でラムを守れます。

 

 

 

 


 

 

 

 

摩耗しガタが発生したギブスライドは前板や機械側板のネジで微調整が可能です。

 

ただし調整を間違えるとギブスライドを変形させてしまいます。

 

アマダ社サービスマンの方か構造を熟知した者に調整していただく事をお勧めします。

 

 

 

 


 

 

 

 

ラム構造上シャー角の左右差により、調整方法を間違うと前板まで変形させてしまいます。

 

特に4m以上のシャーリングで発生する可能性が高く、前板左側は比較的問題が発生しませんが、右側には大きく影響します。

 

 

 


 

左は、オーバーホールのギブスライド調整時に判明した前板変形です。

 

ギブスライド押さえのテンションを解いても前板が前方に浮きます。

この個体ではテンション時との差が0.7ほどあり。

 

前板を基準にギブスライド位置を固定するため、この状態では適正に調整することが出来ません。

この個体では前板位置を修正し特ピンを打ち込んで修正。

前板修正後は適正に隙間調整できました。

 

ギブスライド調整やブレード交換は機械構造を熟知した方に実施依頼することをお勧めします。

 

 


㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の中古機械 買取、販売、修理、整備、仕様変更、オプション取付など様々な作業を行っています。

まずはご相談ください。