ユーザー様から、通常、機械のメンテナンスを見てもらっている機械コンサルティング会社様より『この機種の奥深くは対応できないので
依頼先とし案内もらった御社で修理して欲しい』とご相談を頂戴しました。
この機械コンサルティング会社様は、メーカーOBの方で時々ご相談を頂戴する会社様でした。弊社がこの機種のオーバーホールも実施していることをご存じで、弊社を案内された模様。
状況を伺うとエアホースからエアーが漏れて稼働しないとの事。
リモートでワンタッチ継手からエアホースが抜けていないかなど確認いただこうと連絡しましたが、あちこちでエアホース切れていて全交換した方が良いとの見立てをもらっているから、全交換をご希望との事。お見積もりを提出し、正式にご依頼を頂戴しました。
エアーホースを準備して訪問。
実機を確認すると2AI(オートインデックス)が斜めのまま停止した状態で、このままタレット回転するとかなり危険な状態。
エアーホースは各部で漏れが生じていたのか、あちらこちらで切断されており、インシュロックで縛り上げて応急使用されていた模様。
リポジショニング機構も下げのホースが2本とも縛られた状態で、掴み替え機構は使用中止の状態。
ドライブカバー、フレームカバー、F/Rタレット周辺上下カバー、
T軸カバー、インデックスカバー、センターテーブルを解体し、順にすべてのエアーホースを交換していきます。
今回の機械停止に至ったショットピンのエアーホースは経年劣化でクラックが入り破断していました。
ショットピン近接によるアラーム点灯で機械が緊急停止したものと容易に推測できる状況です。
φ10エアーホース経路をすべて交換。
リポジショニング上げのワンタッチ内部に破断したエアーホース残骸が残っており、ワンタッチも交換の必要があります。
ヒアリングでおそらくこのような個所もあるだろうと補材を持参して良かったです。
ワンタッチ継手を交換してから、φ6エアーホースを交換。
リポジショニング上げ下げ、ストライカー内・中・外のφ6エアーホースを全交換。
不良ワンタッチ継手なども交換。
ワークシューター上げ下げのエアーホースを交換するためには、センターテーブルを一時取り外しする必要があります。
COMAのセンターテーブルは分割式なのでタレットに近い部分だけを解体。
ワークシューターを取り出して、上げ下げのエアーホースを交換。
ワークシューターのベッド面を清掃し、砥石などで整地して、適正に配置して取り付け。
センターテーブルを戻します。
2AIのエアーホースは近接電気線とまとめているので、丁寧に分離してエアーホースを交換し、再度まとめ上げます。
抜きカスが大量に詰まっているので周辺は出来る範囲で清掃。
金型バランサーのエアーホースも交換
金型バランサー操作盤も取り外して、操作盤内のホースも交換
片サドルやインシュロックも適正に戻して完了。
エア―ブロー装置も付いていたので、この経路もエアーホース全点交換
エアー3点セットが、改造されていました。
通常は工場側からの供給エアーにオイルを適時滴下してエアーホース経路にある構造物や機器が錆びないように守るのですが、これでは油分が行き届か居ないことを説明。
ホース内を乾燥させてしまい交換時期を早めた可能性も考えられるため、出来れば正規のエアー3点セットに戻すことをお勧め。
アマダ社サービスマンの方がメンテナンスされていればこのような事は起こらないのですが、部品が無く応急的に実施されたのかもしれません。
最後にキャレッジ内を通るロケートピンのエアーホースを交換し、全エアーホース交換完了です。
電源を入れて、2AI斜めでの停止が気になるのでインデックスから原点取り。正常に原点取り動作が確認できたのでT、X、Yと原点を取ります。
ロケートピン、ワークシューター、ストライカー、金型バランサー、2AI、エア―ブローとすべてのエアー回路を動作確認。
ユーザー様にご確認いただき交換作業完了。
加工テストを実施いただこうと思いましたが、当日は加工予定が無いとの事で、ご使用時にご確認いただく事に。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機も含めて、出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
