20年ほど前に、アマダ社よりVカット整備開始依頼を頂戴して以来
数多くの現地工事や引き取り修理を実施してきましたが、この度、いつもテーブル加工のご協力をいただいている加工会社様より、同社の加工機入れ替えの通知を受けました。
8mの加工機が経年劣化で老朽化に伴い、更新を検討されましたが、加工機の価格高騰で一回り小さな加工機に入れ替えとの事。
今後はVカット6mのテーブル加工が困難になる目途のため、市場にある2台を弊社で購入。
整備を開始しました。
Vカット6mテーブル加工のコツを熟知した加工会社がなくなってしまうため、最終整備機になる2台かもしれません。
まず1台目は、アマダ社OBの機械商社様所有の機体を静岡まで訪問し実機状態を確認。
切削液関係のリッターポンプは当然のごとく動作不良。
現地工事依頼でユーザー様を訪問すると、多くの機体でこの部位が故障し、油を手差しで加工されているのを目にします。
非常停止ボタンのラバノンスイッチも故障。
固定クランプやY軸クランプも所々不調の様子。
ただ機能や動作には大きな不具合が無いため、弊社で修理すれば問題なく再生できそうであるため機体購入を決定。
20Tonクレーンを有する整備工場は少ないため、多くの機体整備御依頼を頂戴してきましたが、今回の2台が最終整備になるかもと思うと少し寂しいものです。
機械商社様から機体が搬入されたのでベースプレートを敷き、再度、受入動作確認を実施。現地実機確認より詳細に確認します。
修理箇所が決定したので、アマダ社に部品依頼を開始。
Vカットでは、一時期クランプのポンプASSY部に部品供給の不安がありましたが、昨年アマダ社にご依頼を頂戴し新型モーター対応が出来るようになり、現状心配な部分はなくなっています。
この機体には、珍しくバイト研磨機BG-12も付いていました。
こちらも整備していきます。
BG-12も懸念点であった新型モーター換装が昨年、成功できたのでバイトホルダーさえ問題が無ければこれからも継続使用可能です。
部品手配と並行してテーブル加工を進めていきます。
まずは全部補助テーブルやフットスイッチ、カバー類、固定クランプやY軸クランプを取り外し。
テーブルテンションを解いて、フロントフィクサーを取り外し。
テーブルの抜き取り準備が出来たら、テーブルを抜き出し。
テーブルは加工会社様に引き取っていただき、バイト傷などがなくなるまで研磨加工していただきます。
研磨加工代が決定したら、ヘッド下の油溝やY軸クランプ導入部も数値を決めて彫り込んでいただきます。
長年加工をお任せしている会社様なのでお任せで安心です。
ただ近年では経年劣化で前後方向への歪が発生しているケースも確認できているので、この辺は情報共有して研磨を実施いただきます。
テーブルはこれから研磨するものの、極力歪ませたくないので、受けを多く配置して仮置き。
クランプやテーブルを取り外すとこのような状態に。
機体によっては、テーブル設置加工面に錆による浸食摩耗が進行しているケースもあるため、確認していきます。
この機体は非常に程度が良く、錆の浸食はほぼ皆無の状態。
ヘッド下は一番切削液が浸透する箇所ですが、製造時のグリス分がそのまま残る状態で、これまでの整備実績上でもトップクラスに綺麗な状態です。
洗浄清掃し加工面を整地すればテーブルパスライン精度には不安が無いものと推測できます。
クランプはじめ取り外した部品の全点を洗浄清掃しながら、部品単位で現品確認し、不具合があれば追加部品手配を開始。
すべての部品で組付け準備を行います。
フロントフィクサーも綺麗な部類ではありますが、若干錆などが発生しています。
ベルトサンダー、ワイヤーブラシなどで磨き、洗浄清掃後に砥石掛けなどで整地して組付け準備します。
レベル不良などで現地で無理な調整を実施している場合は、ボルトホールに傷がついている場合もあるため、ボルトホールも確認します。
固定ボルトホールもパスライン調整ボルトホールも良好。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機も含めて、出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
