GW直前、2018年に弊社よりCOMA-557整備機をご購入いただいたユーザー様から、加工中に停止する時があるので見に来て欲しいとのご要望を頂戴。
ヒアリングで状況を伺うと時々機械停止し、一度電源を切って立ち上げると動くが、1日動く事もあれば、しばらくすると停止する事もあるとの事。
GW中は現地EMタレット交換工事案件が決まっているため、GW明けに訪問させていただく事に。
※右画像は、2018年の納入据え付け試運転時
GWの現地工事中に機械が完全に停止したとのご連絡を頂戴し、出張先で電話でのヒアリングでは、ショットピンが入らないとの状況連絡を受けました。
タレットチェーンの伸びか、ミスパンチによる上下タレットの異相(ズレ)でも発生したのかなと推定し、視認いただく箇所を説明しご確認いただきましたが、カバー内部になるためよくわからないとの事
現地工事の帰りに直接訪問。
まずは周辺カバーを取り外して、各部確認。
チェーンテンションは良好、ショットピンもバルブでの動作は良好。
タレットの異相(ズレ)もなく、これと言った原因が見当たらないため、さらにカバーを外して内部確認することに。
ご購入いただいてから8年ほどになりますが、綺麗にご使用になられています。
ご購入いただいてから、ミスパンチによるクランプ修理などはありましたが、それ以外はノントラブルでご使用いただいているとの事。
この機体は整備販売時に、上部タレットもX/Y軸も2AI関係も交換させていただいているので精度も良好にご使用いただいています。
ショットピン部を確認するため、タレット周辺カバーを全撤去していきます。
幸い機械立ち上げと原点動作は出来ているので、ショットピンがタレットホールに入る位置までは稼働してくれています。
副操作盤でショットピンを入り切りすると挿入音がして目視でも良好に動いていることを確認。ただし副操作盤の入り切りランプは点灯せず。ダイアグローズを確認するため画像表示で信号を追いかけると上部ショットピンの近接信号が正しく切り替わっていないことが判明。
上部ショットピンの近接を確認してみることに。
テーブルも撤去し、ショットピンカバーを外して近接を確認。
近接にレンチを当ててみると信号の反応有りを確認。
ダイアグ表示も切り替わるため、近接の位置ズレか近接の老朽化での読み取り不良が疑われるため、近接ブラケットの固定ボルトを確認。
整備時のマーカー位置のまま、ボルトの緩みも無いことから、近接スイッチの老朽化を疑い反応距離を測定。
反応距離も良好。
こうなるとショットピンドグの経年摩耗?となりますが、この部位のドグはショットピン摺動時に干渉するものが無い箇所なので、摩耗するはずがありませんが、念のためにケーシングを外してドグ確認。
ケーシングを外して確認するとショットピンドグが喪失していることが判明。
上部ショットピンには、ドグの固定ボルトのみを確認。
ケーシングの中にドグが転がっていました。
ドグのボルトホールから亀裂が入り口が開いて脱落したと推測されます。
完全に脱落するまでは、騙し騙し稼働していたと推測。
PEGAも共通の構造部位ですが、弊社では今まで数百台以上の整備実績がありますが、ドグに亀裂が入り口開きした初のケースです。
ボルトホールを穿っているため肉厚の薄い部分にはなりますが、摺動干渉するものが無い箇所なのでこのような破損は珍しいと思います。
幸いにもユーザー様で溶接工程があるため、補強板を当てて溶接していただき復旧。
ドグを取り付け、動作確認、信号確認を実施し良好。
テーブルやカバーを戻して修理完了です。
副操作盤のショットピン入り抜きランプも点灯。
パンチングマシン1台で加工されているため、早期に復旧でき良かったです。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機も含めて、出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
