機械商社様とユーザー様間で修理方向が決まり、修理依頼を頂戴しました。
各部寸法を控え持ち帰り検討を開始したところM-4045に付属されたサイドゲージがタイプ違いであることが判明。
販売される前の状況を確認したところ、この機体にはフロントゲージが付いていたがフロントゲージがすでに故障しているため、機械商社様が好意で単体化と、単体化に伴うサイドゲージ仕様への変更を機械メーカーOBの方に依頼されたことが分かりました。
依頼を受けた方が、単体化の正しい方法が分からず、フロントゲージ取り外し後に単体化に必要な配線を実施していないため、単動動作が出来なくなり苦肉の策でジャンパー線で稼働させていたことがなどが分かりました。
判明した情報を元に2回目の訪問で修理開始。
ジャンパー線を取り除き、正しい配線を行ったことで『切』モードでは稼働せず、『単動』モードでは単動動作するように復帰。
『寸動』『連転』も同時に確認。良好。
カウンターは、リレーの劣化が原因と分かりリレーを交換。
『ON』でカウント開始、『OFF』で停止を確認。
ユーザー様にもご確認いただきこの2か所は修理完了。
次にエアーサポートのパスライン調整を実施。
M-4045のリンク機構のエアーサポートは調整が難しく、ベテラン者がオーバーホール時に新品部品に交換しても非常に時間がかかる箇所です。
中古機で各部劣化や変形・摩耗があるため出来る範囲で良いとの事ですが、1本1本個別調整と右ユニット、左ユニットでの総合調整があり手間暇がかかります。
この機械商社様は好意的でメインシャフト3本も新品交換し、サポートのブレードも2本ほど新品に交換されている模様。
ただし前ユーザー様でご使用時にピン折損などが発生した模様でピンが挿入されているはずの個所にボルトとナットで応急修理されていたり、メインシャフトが昇降するブロックの固定ボルトが雌ネジの摩耗で締めつけられない箇所も数か所あり、パスライン調整が困難な個所も数か所ありました。
また右ユニット、左ユニットともにベースとなるシャフトの位置決めキーが摩耗していたり、昇降シリンダーに多少のガタが発生していたりとシビアな調整が出来なくなっています。
ピンが欠損している個所は、調整が出来ません。
こちらは後日ピンを支給いただき再調整。
右ユニット、左ユニット各4本のエアサポートアームのパスラインを出来る限りの範囲で調整。
サポート時をメインにパスライン調整したため、収納時は多少バラバラになることをご確認いただき、機械商社様にも報告。
シューターにも前ユーザー様の改造箇所があったため、これらを除去
した旨も報告。
サイドゲージは元々がフロントゲージ仕様の機体に別の機種のゲージが同梱されているために、対応策を再検討。
今回は丸一日かかったので後日検討後に再訪します。
サイドゲージに関しては測長データを元に色々と検討しましたが、付属されたゲージが他の機種のものであることから、ストッパーをスライドさせようとすると正規の位置から5mmズレ、サイドゲージを追加工して正規の位置に取り付けるとストッパーがスライドしないことが判明しました。
元々このユーザー様は1年ほど前にBGとエアサポートを干渉させたとの事で弊社に修理のご相談を頂戴しており、修理費を勘案した結果
関東の機械商社様よりM-4045に入れ替え購入を要望されました。機械商社様に上記不具合があることをお伝えしたところBGの修理が出来ないのでこのM-2545を弊社で買取り出来ないかと打診を受け、機体代金からサイドゲージ分を減額していただくことでM-2545のサイドゲージをそのままM-4045に転用をご提案。
機械商社様と弊社で合議し、M-2545のサイドゲージを転用し、正常に取り付け、ストッパーもスライドすることを確認。
直角調整を実施し、ユーザー様にご確認いただき全箇所の修理を完了
約2か月、4回の訪問でやっと修理を完了しました。
中古機械の隠れた不具合は、買主側負担とされることが多い中、この機械商社様はかなり好意的ですべての修理を負担されました。
信頼を重視されているよい機械商社様だと感じます。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
