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セットプレス:SP-30Ⅱ 油漏れ修理 その1

 

弊社向かいのコンバーティック関連装置やライン装置を設計・製造される会社の会長様から、『友人が機械の油漏れで困っている』とご相談を頂戴しました。

 

状況を伺うと、中古機械を数台所有されており、うち1台から油漏れが発生し製品に付着しお困りで、ずっとメンテをお願いしていたエンジニアの方が引退されて修理業者が見つからないとの事。

 

まずは直せるかどうか見るだけでも良いとの事で、ユーザー様へ実機確認に訪問させていただきました。

 

該当機は、アマダ社製セットプレス SP-30Ⅱでパンチ先端には油の滴が確認できました。

 


 

シリンダー消耗品の経年劣化による油漏れが濃厚であることをお伝えして消耗品の交換を、作動油がかなり変色しているため前回交換時期を伺い、作動油の交換もご提案しご依頼を頂戴しました。

 

社長様のお話を伺うと、アマダ社OBのエンジニアの方にメンテをお願いしていたが高齢で引退され修理業者を探していたとの事。

 

お話しを聞く中で、このエンジニアの方はアマダ社在籍時には何度も作業ご依頼を、アマダ社退職後も部品依頼や作業依頼を頂戴していましたが、一昨年引退された方であることが分かりました。

 

1か月ほどかかりましたが、部品が揃ったので日程調整のうえ、工事を開始。

 


 

 

 

 

 

まずはカバーを取り外してパンチ、シリンダーを確認。

 

油の滴が確認できます。

 

ピストン側面にも油分を確認。

 


 

 

 

 

 

SS-104Ⅳ付なのでSSのサポートとパンチホルダーを取り外し

 

ユーザー様作成の補助テーブルなども取り外し

 


 

 

 

 

 

作動油をポンプで抜き取り

 

ドレン口が低く、油受けを使用しにくいのでポンプで吸い上げます。

 

フレームが細い機械なのでタンク開口部も狭く、細口のポンプを使用するとうまく抜けます。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

シリンダーキャップを取り外し、ピストンを解体。

 

 

 

 


 

 

 

 

ダストシールが経年劣化でボロボロに

 

SP-30Ⅱは、このダストシール直前にドレン穴があるので、OリングやUパッキンが摩耗してもすぐにはパンチまでは油で濡れない構造ですが、一番下のダストシールがこのように経年劣化するとピストンを伝いパンチが濡れて製品に油が付着します。

 

 

 


 

 

 

 

Uパッキンのリップ部分に経年劣化の摩耗が見られます。


 

 

 

 

 

Oリングとバックアップリングは形状を保っていましたが、ダストシールは固着しており、取り外し時にボロボロに損壊。

 

Uパッキンのリップは数か所に経年劣化による摩耗を確認。

 

 

 


 

 

ピストンの状態を確認

 

中間端位置は使用頻度が高いため若干変色し模様が出ています。

 

ただし爪が引っかかるような縦傷もなく、このまま使用可能と判断

縦傷が酷い場合はメッキ修正が必要となり、1か月ほどお預かりしてメッキ修正後に工事再開となります。

 

ユーザー様に今回の油漏れの原因と推測される消耗品の劣化状況や

シリンダーの変色模様などをご確認いただきました。

 

 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。

 

アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。

 

㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。

まずはご相談ください。