機械商社様より、『以前、ユーザー様にパンチングマシン中古機を販売・導入いただいた機体で、精度不良が発生し修理対応を』とご相談いただきました。
X軸方向のズレが酷いとの事で、X軸ボールネジ交換を実施。
まずは解体前に状況を確認。
指定位置へ移動時のガタ(ロストモーション)を測定。
原点側、中央、エンド側でガタがあることを確認。
LMガイドのベアリングブロックからも異音を確認。
今回のご依頼内容にはLMガイドは含まれていないため、LMの異音やベアリング摩耗によるガタは収束できないことをお伝えしてから、作業を開始。
タイミングベルトも経年劣化で亀裂が入り、伸びも発生。
ボールネジエンドのキクナットが異様な形状に。。。
どうしてこのようになったかは不明ですが、キクナットツールがギリギリ使用出来て良かったです。
クレーンが無いのでキャレッジは手で降ろしてX軸ボールネジを解体
今回はLMガイドを交換しないのでこの状態で洗浄清掃していきます
プーリーやタイミングベルト、X軸ナットブラケットも多少錆が発生
洗浄清掃後には、加工面を砥石掛けして整地します
今回の工事対象外の個所ですが、LMガイドのベアリングブロックを抜き取り洗浄清掃し、LMガイドとベアリングの状態を確認。
LMガイドは油焼けで変色が見られますが、ベアリングガイド部は概ね良好。
ベアリングブロックは経年摩耗で鋼球が痩せているものの玉飛びは無い様子。
鋼球が痩せすぎた機体ではこの周辺に小さくなった鋼球がポロポロとこぼれているケースもあります。
X軸ボールネジを交換後に駆動プーリーを取り付けて、駆動プーリーの振り回し調整を実施
LMガイドベアリングブロックに十分に給油して所定の位置へ取り付けてキャレッジを組付け。
ベアリングブロックは給油口の向きがあるので取り外した際には、組付け時に注意が必要です。
組付けが完了したら、各部に適正に給油し15分から30分ほど慣らし運転を実施。
慣らし運転では、タイミングベルトのテンションやベアリングケースの熱持ちなどを確認していきます。
慣らし運転が完了すると再度給油して、ガタ測定のプログラムを組んで原点側、中央、エンド側の各部でガタ(ロストモーション)を確認
各部ロストモーション0.01以内、揺れ0.02程度を確認。
キャレッジ原点調整を実施
金差しや現地ではユーザー様の材料をお借りして調整。
ロケートピンにも経年劣化のガタが発生しているのでガタも考慮して調整します。
ロケートピンのガタは、ロケートピン交換やケースを研磨することで
修理が可能です。
ロケートピンに合わせて原点位置を調整したので、原点ドグやOTドグも適正に調整
ドグ位置が悪いと寸法足らずや非常時に適正に機械停止が出来ません
経年劣化した機体ではドグブラケット事態にクラックが入っていることもあり、この場合は溶接修理が必要です。
テスト加工していただき良好との事で修理完了です。
近年はEMやEMZなどの整備ばかりで、50Ton後継機が無いのでCOMAを整備することはあってもPEGAは久しぶりの修理でした。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
