東大阪の機械団地で購入された中古機械SPH-30Cで、電源を入れると、ジワーと下がり、ある程度下がると上昇・下降を繰り返すと言う事で
修理相談を頂戴しました。
ラムがジワーと下がる現象はシリンダー消耗品の劣化による自重落下が原因であることが多いことを回答。稀に非常に重い金型を取り付けた場合でもジワーと下がることがあるので金型をご確認いただきましたが、通常のものをご使用との事。
ある程度下降して上下動を繰り替え現象は原因究明が難しい状態であることも回答。ただしここ数年同様のご相談が多いこともお伝え。
弊社お預かり工場内整備機でも原因不明の挙動案件が増加し修理に非常に時間がかかる機種になってきています。
ご相談お打ち合わせを重ねるうちに、作業終了後電源OFFし、翌朝にはラムが下降している状況のご報告を受けました。
これは油圧機械で下向きシリンダーの経年劣化ではよくある自重落下現象です。
最近、80年代・90年代の機体でよくご相談を頂戴するシリンダー内部消耗品類の経年劣化によるもので、ほとんどが消耗品交換により修復できる現象です。
こちらに関しては内部消耗品交換をご提案。
引き取り修理では消耗品交換後にその他の不具合を調査して対応していることをお伝えしまずは内部消耗品交換のご依頼を頂戴しました。
シリンダーピストンに縦傷も見られるため、解体時に深い傷がある場合、消耗品交換後に傷から油漏れが発生する場合には、ピストン自体のメッキ修正が別途必要であること、ただし縦傷からの油にじみはほぼ無いことから、経験上はこの程度の傷の場合はほとんどが消耗品交換で修復する見込みであることも合わせてお伝えし消耗品交換を実施
させていただきました。
作動油を抜き取り、シリンダー上部構造物を一時解体。
ピストンを解体。
劣化した消耗品を取り外して、内部を確認しながら洗浄清掃。
内部はほぼ良好であることを確認し、消耗品を交換。
解体したピストンも確認し、洗浄清掃。
消耗品を交換します。
ダストシールやパッキンがボロボロの状態でした。
内部リークと自重落下が発生するのも納得できる状態。
綺麗にカスを取り除き、洗浄清掃および整地し消耗品を交換。
ラムを適正に組付け。
製品の平行度等の不具合連絡はなかったため、今回ラムガイドの調整は実施していません。
平行度や傾斜に問題がある場合はこの部位を修正する必要があり。
シリンダー上部構造物も清掃しながら再組付け
ハンドルからの連結があるので、組付け高さ調整などに注意しながら組付けます。
シリンダー内部消耗品が劣化した状態でご使用の機体では油タンク内にゴミやスケールが戻ってきており油も劣化していることから作動油も交換させていただきます。
作動油を充填する前にタンク内を清掃。
動作確認、油漏れ確認、荷重確認などを実施し製品テストを実施いただき、作業完了。
後日、製品に左右誤差が出るとの事で再訪。
調査するとご購入時の機械設置時にレベルを調整していなかった様子のため、レベル調整を実施。
ラムガイドも確認しましたが、それほど悪化していないため調整は無し。
自重落下と製品左右誤差は解消。
ただ初期ご相談の下死点付近での小さい上下動が残るとの事。
ここからは事前にご説明の通り、順番に部品交換を試す必要があるため、これ以上の修理を見送られこのままご使用になられ、余程使用困難になった場合に再検討との事。
この現象は近年増加の現象であるため、弊社で修理実績を積んでこれといった個所が分かり次第ご提案させていただきます。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
