部品も揃い、精度復帰修理にうかがいます。
平行度調整とはいえ、専用ジグ含めてこれだけの工具が必要です。
昔に比べると、最近ではRGのオーバーホールや整備御依頼も減少しましたが、弊社では専用ジグの保有を続けています。
RGだけでなく、PEGAやCOMA、Mシャーなど、ベンディンロールやリングホーマーなど、アマダ社のヒストリカルな機種の専用ジグをまだまだ保管し、このような機種をご利用されるユーザー様のご相談に対して、修理対応を継続しています。
まずはフロント・リアのカバー、上下金型、ダイホルダー、中間板、締め付け板の一部を取り外して平行度を確認。
左基準0に対して右側は0.77と下見時よりさらに0.04悪化。
ご使用のたびに悪化するという状況が数値でも確認できました。
上部ポストと下部テーブル間隙間は基準内で良好。
下部テーブルF寸法(フレーム間寸法)も基準値内で良好。
上部テーブル中心値 左:0.75 右:ー0.41 ひどい状況
※この測定値から上部テーブルと下部テーブルがクロスしていること
が分かります。ユーザー様では2Vダイをご使用なのでまだ曲げが
出来ていましたが、1Vダイではクロスしてまともに曲げることは
出来ない状態。
上部傾斜 左:ー0.33 右:ー0.26 基準外
各部数値測定で悪化している個所がわかったので、修理していきます。
まずは機械フレーム側の張りゴマ閉め忘れ箇所を仮固定。
本来はメインシリンダー上に水準器を配置して機械本体との水平度を確認しながら、上部ポストとの水平度とも均衡調整しながら固定する箇所ですが、今回はすでに下部テーブルや支え板が付いているため、現地応急修理対応となります。
この状態で上昇60mm位置と下降10mm位置が限りなく水平になるよう調整を繰り返していきます。機械本体レベルも測定結果から、若干狂っていることが分かったので修正。
平行度調整が完了したら張りゴマを適正に締め付けて固定します。
本来は下部テーブルを仮組してから上部テーブルを取り付けますが、現地工事ではすでに上部テーブルは張りゴマでロックされているため、下部テーブルですべての調整を実施するしかありません。
本来の組付け手順とは逆手順になるのでなかなか苦労します。
まずは大きく狂っている上部テーブル中心値を中心値ジグを取り付けて左右ともに0を目指し、この際傾斜も出来る限り基準値に戻すよう下部テーブルで調整。中心値や傾斜を下部テーブルで調整するため、毎回平行度も狂います。都度平行度調整も繰り返し、すべてを基準値に近づけるため繰り返し調整。
中心値は左:-0.02 左中:-0.04 右中:0.03 右:0
傾斜は左:-0.15 左中:-0.05 右中:0 右:-0.04(少し左が大きい)
下部テーブルのみでの調整はこれが限度でした。
各部調整後の増し締め確認。
上部ポストやメインシリンダー、支え板などの張りゴマや固定ボルトをすべてロックし締め確認。
専用加圧ジグを用いて全圧荷重をかけて、左右ガイドローラー、前後ガイドローラー、吊りボルト、各部張りゴマ、ロック機構を確認。
全圧荷重後に平行度を確認し、上昇60mm位置で左0ー右0を
下降10mm位置で左0ー右0.015を確認。この状態で支え板増し締めし
下部テーブルの調整を完了。
中間板の楔を一番緩めて取り付け、中間板加圧ジグにて左右端から順に加圧。加圧後に中間板カーブ調整。
ダイホルダー、フロント・リアカバーを取り付け。
上下金型を取り付けて、金型合わせ加圧。
中心値も良好になり金型も継ぎ目段差無く良好。
お客様に曲げテストを実施いただき良好との事。
RGは数回のオーバーホールにも耐えうる優れた機種です。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。
