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シャーリング:R-13 材料噛み込み

 

 

 

ユーザー様から材料が噛み込んだから何とかして欲しいとのご要望を

受け、まずは取り外し方法を電話回答しトライしていただきましたが

噛み込み状況が激しく弊社で実施させていただく事に。

 

実機確認させていただくと仕様外の厚い銅板が噛み込んでいました。

 

R-13は50年ほど前のシャーリングでシリアルプレートにはプロメカムの

社名も見られ、弊社の整備例もごくわずかで当時の整備実施者もすでに退職しており、シャーリング班でトライさせていただきました。

 

 

 


 

 

 

R-13は現行のクラッチ・ブレーキ構造になる以前のピンクラッチ構造の

ためフライホイールごと逆回転してみようと思いましたが、機体のドライブ側には作業スペースが無く、テーブルを緩めて上下刃の隙間を開放するしかない状況。

 

古い金網タイプのフィンガープロテクターから順番に取り外し、テーブルを徐々に緩めてもラム上刃の噛み込みが激しく1時間以上悪戦苦闘してしまいました。

 

なんとか噛み込み材料を取り除き、ドライブの単体稼働確認を実施。

ドライブへの影響はなかった模様で良好に稼働。

 

 


 

 

 

復帰作業前に各部を点検してみると上刃の固定ボルトが数本欠損していることが判明。

 

この状況ではクリアランス調整も出来ないため一時作業中断。

 

上刃が右半分が浮き上がったかなり危険な状況で使用されていたことに

なり、この状況で空運転していたら上刃と下刃はジャミングしていたと思われます。

 

材料切断時は左から徐々に材料を切断するため上刃は材料によりラムに押し付けられてジャミングを免れていたと推測されます。

 

 

 

 


 

 

 

あまりに古いタイプの固定ボルトで、現行タイプとはボルト形状も皿の傾斜角度も違うので入手は困難かなと思いながらも、工場に戻り補材を探したところ、当時のボルト数本が見つかりました。

これをR-13用に調整して修理を続行。

 

ピンクラッチ構造のため寸動が無くクリアランス調整に苦労しましたが

ユーザー様ご要望クリアランスに調整しテストカットを実施。

良好とのご確認いただき、フィンガープロテクタなどを戻し作業完了。

 

 

 

 

 

 

 


 

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