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ベンダー:整備 上部テーブル50mmカット  下部テーブルボア径修正

 

 

 

アマダOBの方からRG-100S(Z1タイプ)の整備依頼を頂戴し

 

各部の受入検査を実施。

 

各部稼働状況も100Ton全圧確認も良好で、整備を開始。


 

 

 

ハンドルやロックレバーの破損、圧力計破損、作動油劣化、

 

下部テーブル用パッド、下限装置、その他各部の経年劣化が

 

見られました。

 

これらを部品手配して修理していきます。

 

 

 

 


 

 

 

せっかく上部テーブルを機械加工するので50mmカットして

 

Cタイプ → ZⅡタイプに形状変更しオープンハイトを

 

320mm → 370mmに機械加工改造。

 

これで曲げ形状も自由度が広がります。

 

※改造後は、中間板とダイホルダーの変更が必要です。

 

 


 

 

 

 

ハンドルや圧力計、下限装置など不具合個所を修理。

 

全解体なので部品単位で洗浄清掃後に、砥石掛けや

 

グリスアップなどをして組み立て準備。

 

さすがにC、Z1タイプの部品は入手困難になりつつあります。

 

 


 

 

 

仮組にて精度調整準備中に、下部テーブルに違和感を

 

感じて各部を確認したところ、下部テーブルのボア径

 

(セクターローラー軸芯挿入口の内径)が摩耗して

 

いることが判明。再度解体することに。

 


 

 

酷い個所ではmm単位の隙間が発生していました。

 

これでは平行度も垂直上昇もままならず、最終期は

 

加圧能力だけでご使用になられていたと思われます。

 

アマダからご依頼いただくオーバーホール作業時でも、ごく稀

 

(100台に1、2台程度)にこのような損耗機をお預かりします。

 

近年はこの個所の損耗機が増加しています。

 

 

 

 


 

 

 

 

下部テーブルのセクター(ガイド)ローラーの軸芯挿入穴径を

 

今回は4か所ともボア径修正を実施。

 

※損耗に応じて修正個数や修正方法を変えて修理しています。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

下部テーブル修正後は各部精度調整も良好に完了。


 

 

ご依頼ありがとうございました。

 

近年、FBDⅢやHDSの整備がほとんどでしたが、

 

ここにきてRGが見直されているのか整備依頼が

 

増加傾向にあります。

 

デビューから50年の機種ですが良い機械です。

 

 

 

おかしいなと感じたら早めの修理を。

 


 

 

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