弊社の整備機H-3013をご購入いただいたユーザー様からブレード反転のご依頼を頂戴しました。
まずは現状のクリアランスとブレードの状態を確認し、ブレード反転作業箇所のカバー等を取り外し。


取り外した下刃の様子
多数の擦過痕がいたるところに付いており、切れ味はかなり劣化していたと思われます。
取り外した上刃の様子
上刃にも無数の擦過痕が入り、角面は丸くなり白色に光っています。
こちらも切れ味はかなり劣化していると思われます。
下刃、上刃共に清掃のうえ砥石で整地し、残面(2面あり)を確認。
良好に切れる面を探して取り付けます。


上下刃の取り付け面を洗浄清掃の上、砥石などで整地し取り付け面を整えます。
適正な面を使用できるよう上下ブレードを取り付け。
クリアランスを調整・確認。
テストカットを実施いただき良好との事でブレード反転作業は完了。
ブレードの反転は無事に完了したものの、工事前に稼働していたレーキ角調整が不能に。。。
ユーザー様からは、『このところゲージのメモリの動きが悪かった』とのお話があり、ワイヤーを確認。
ワイヤーの伸びと切れかけの個所、切れている個所を確認。
ワイヤー交換と調整が必要であることをお伝えし、応急処置にてワイヤーを張り直し調整。


応急処置ながら、ワイヤーテンションとゲージ調整を実施し、ひとまずは継続使用いただける状態にし、部品手配を開始。
ユーザー様から『最近は固定用のピンも抜けやすくなっている』とのお話もあり、ピンを仮固定していただきました。
ピンは経年劣化で抜けやすくなるパターンと、固着したかのように動きが悪くなるパターンがあります。
固定用ピンにロック機構が付いた機体もあるのですが、この機体にはなく、今回はご使用中に抜けてくる様子のため、切断中に変動すると危険な個所であるため、仮に固定していただくにようにしました。
部品が揃い次第、修理に伺います。

おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
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