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SP-30:油漏れ(シリンダーASSY組み換え1)

 

 

 

まずはお預かりした部品全点を洗浄清掃します。

 

抜き取った古油は、廃棄物処理が必要なため弊社で場内の整備機の廃油と一緒に処理します。

 

やはり作動油は変色と異臭が見られました。

この状態ではおそらく粘性も劣化していると思われます。

 

弊社では産業廃棄物処理票が必要なケースにも対応しています。

 

 


 

 

 

 

 

 

洗浄清掃したシリンダーASSYを作業台に設置。

 

解体を開始します。

 

 

 


 

 

 

解体が完了すれば、部品体ごとに洗浄清掃。

 

この際に不具合や傷を確認していきます。

これまでに実施してきた同型機でよく劣化する箇所を経験に基づき、細かくチェックします。

 

SP-30は10数年ぶりの実施なので、ここ10年ほどのデータが無いので、特に気を付けて丁寧に確認。

 

 

 


 

 

 

アンダーケーシングの洗浄清掃時にパッキン類が経年劣化により、黄色変化と硬化によりボロボロになっていることを確認。

 

このように硬化するとパッキンの取り外しも細かく割りながら取り外すしかありません。

 

洗浄を終えても異臭が残っています。

かなり長い間、作動油交換をされていない様子。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

案外粉々にすることなく取り外せました。

 

アンダーケーシングの溝部分には固着したパッキンが残るので、綺麗に取り除き、パッキンが設置する分を整地します。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

Oリングの変形はましでしたが、バックアップリングは経年劣化により2分割しさらに伸びている状態。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ご相談時に送信いただいた画像のダストシールも、やはり黄色変化と硬化、クラックが見られるものの破断には至っていない様子。

 

 

 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。

 

アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。

 

㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。

まずはご相談ください。