前後サポートのプレートの締め付けが緩かったので、スライド部を確認してみると、やはり摺動傷が付いていました。
この傷によりプレートの固定ボルトを規定トルクで締め込むと前後サポートの稼働が鈍くなるため、ボルトの締め付けを緩くしていたものと思われます。
ユーザー様に報告し、追加整備としてスライド修正を実施させていただくことに。
多くの機体でこのような状態になっているため、事前に追加修正になりえる個所として説明はしていましたが、画像なども送信し詳細報告し、追加修正させていただきます。
各部の傷を専用機材で修正していきます。


むしれた部分はサンダーで粗削りし、専用機材で丁寧に整地していきます。
かなり抉られた状態になっています。
プレートのボルト配置が均等であれば、上下ひっくり返して研磨して再利用するのですが、前後のプレートともにボルト穴の配置が任意寸法で傾斜にオフセットされているためひっくり返して使用できない箇所です。
根気よく修正していきます。
むしれ傷なのでもちろん本体フレーム側にも傷が発生します。
こちらもむしれた部分はサンダーで荒取りしてから専用機材で丁寧に整地していきます。


前後サポートASSYの摺動面にもむしれ傷が発生します。
前後サポートASSYを吊り上げて、傷を修正していきます。
本体フレームに前後サポートASSYとプレートを取り付けて摺動具合を確認します。
各加工面の整地が重要なポイントなので、丁寧に仕上げます。
スムーズに摺動するようになれば、けさげ加工を実施。
油分が摺動面に留まるようにするための目付けです。
綺麗なけさげ加工が出来るベテランの職人さんが減りました。

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