油漏れが発生しているクランプシリンダーの修理を開始します。
まずはテーブル上部からアプローチ。
専用機材を用いて、上部の部品から解体開始。


スラストベアリングに錆を確認。
完全に油切れですが、まだ固着までには至っていない様子。
ピストンも良好に取り外すことが出来ました。


同上
クランプシリンダーの底蓋には、液状ガスケット様のものが塗布されていました。
前ユーザー様か中古機械商社様で油漏れを簡易に止めるため液状ガスケットを流し込んだと推測されます。
油漏れだけ止めるなら有効な手段ですが、内部の消耗品も同じように経年劣化するため、内部リークや圧力低下には対処できません。


液状ガスケットを取り除き、専用機材で整地。
消耗品類を交換して組付けます。
新品のパッキンは綺麗な白色で柔らかい状態です。
柔らかいとはいえ幅のある内径パッキンなので、傷つけないように専用機材で丁寧に挿入します。


油漏れの原因は、経年劣化によるパッキンの変色・変質・硬化・破断やOリングの変形によるもので間違いないと思われます。
スラストベアリングやスペーサーも合わせて以前手配しているので、すべて交換して組付けます。
適正に組付けた後は電源を入れて加圧し油漏れがないか確認します。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。