起動関係部品を購入、部品が揃ったので日程調整いただき修理実施。
対象機器を外してみると焼損した配線を確認。
幸い焼損した配線はE(アース)線のみで、このアース線の燃えカスがほかの配線に付着しているだけの状態で、機器の配線は良好でした。
実機確認時に変なところからE(アース)線が出ていることを確認していましたが、一度失火焼損していたためと判明。
燃えカスを出来るだけ除去して対象機器を交換していきます。


取り寄せた部品がほぼ対象の後継品で配線位置が変更されていたり、機器のサイズが変更になり取りつかなかったりと、近年多く見られる電気機器部品交換の難しさに直面。
メーカーの取説を見ながら配線位置を変更して対応。
一部後継品ではサイズがかなり小型化され電盤に取り付けられず。
今回は弊社整備当時の補材を1個持ち込んでいたため、同サイズ部品で対応できました。(ラス1なので次の機械からは取り付け改造も発生)
作動油は黄色変化と異臭が発生、油量低下のため新油交換。
油を抜くと底にスケールやスラッジが堆積している様子。
フィルターが付いているもののポンプの劣化に繋がるので清掃します。


油タンクを開放して内部を清掃。
タンクのフタを外してみるとゴムパッキンではなく、コルク様のパッキンでした。
このパッキンは剝がしにくく、清掃に少々手間がかかります。
給油口から覗いている際には、スケールやスラッジがあるものの、そこそこ綺麗に見えた作動油ですが、掻き出すとかなりの量のカスを含み底位置では黒い液体になっています。
機体のそばで、溶接機をご使用の様子でスパッターカスが多く含まれザラザラとしていました。


タンク内清掃とパッキンの剥ぎ取りが完了。
製造時はブルーハンマートンの機体だったことがよくわかります。
新しいパッキンを取り付けて、フタを閉じます。


作動油を適正量補充。
起動確認し良好に起動。
タイマー各種での時間変化も良好に。
電器BOX内の交換機器の働きも良好。
ご担当者様に起動状況をご確認いただき、テストカットを実施。
起動、稼働、切断も良好とのご確認をいただき作業完了。
ご依頼ありがとうございました。

おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。