中古で購入以来長い間、起動時の機械立ち上がりにお困りでご相談を頂戴しました。(S-2565 生産終了機)
機械を購入した商社様には何度も相談したものの一向に改善されず、最近では、立ち上がりに30分以上かかる場合もあるとの事で、修理可否のご相談を頂戴しました。
まずは実機確認に伺い状況把握。
機械担当者様によると長いと1時間超立ち上がらない時もあるとの事。
まず1度目の立ち上げテストで2分を超過。
通常はタイマーで8~10秒ほどで立ち上げているので、この機体では、明らかに何かしらの不具合が発生していると思われます。


リレーに溶着などが無いか1点ずつ確認。
古い機体はスペースを取り、コンパクトには出来ませんが、1個ずつ確認が出来て分かりやすいです。
サーマルなども確認。
各部確認後の数回の起動テストでは、10数秒から3分強まで、立ち上がり時間はあやふやな状況。
E(アース)線が変なところから取られていますが、それ以外配線には問題なさそう。
各部タイマーなども確認。
設定を切り替えて起動テストしても変化なし。
数回の起動テストで10数秒で立ち上がったり、3分強でも起動しない状況を確認。


油圧ユニットのカバーを外して、電源OFFでモーターを確認。
スムーズに回転している模様。
次に起動状態で、切断動作を実施しポンプ音を確認。
ポンプ自体も良好に回転を確認。
メカ的な不具合ではなさそうです。
作動油も確認。
黄色変化と異臭が発生。
ヒアリングでは長い間交換していないと思うとの事。
経年劣化で粘性は上がっていると思われますが、起動時の負荷になるほどではないと思われます。


油量はかなり減少しており、オイルレベルゲージからは読み取ることができないレベルに低下。
液圧シャーやベンディングロールなどの機種では大きなモーターを採用されているため、この起動関係部位が怪しいと思われます。
この部位を中心に修理内容をご提案。
正式に修理ご依頼を頂戴し部品手配を開始。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで半年~1年以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。