中古機を導入されているため修理会社がないとの事で、数年前から修理ご相談をいただくユーザー様から、今回はラムの稼働に不具合が出ているとのご相談を頂戴しました。
数年前にモーター焼損で機械停止したため、前回はモーター巻き直し修理を実施させていただきましたので、おそらくモーター焼損時の過負荷でサーマルの劣化、作動油を交換されていないとの事なので、作動油の劣化もしくはポンプの能力低下が疑わしいことをお伝えして実機確認に伺いました。
サーマルは要交換、作動油劣化による粘性不良もあり、両方を交換したうえでポンプ能力を確認し、不良であればポンプも要交換と判断する旨、実機確認での判定を回答。


以前より弊社判断で修理させていただき、都度良好に復帰していることからご信頼いただき、一度に全箇所を修理ご依頼頂戴しました。
アマダ社に部品手配を開始したところポンプの納期が150日との事で、部品到着を待っていただき工事開始。
まずはサーマルを交換。
タンクより作動油を抜き取り、タンクユニットを外していきます。
フレームを貫通している配管が多いので順に取り外し。


弊社場内でOH(オーバーホール)する場合は、様々なジグを使用して作業ができるのですが、ユーザー様工場で実施させていただく場合はスペースや機材に限りがあるので、状況に合わせて対応。
枕木を組んで土台にしタンクユニットを引き出し。


ポンプユニット部の配管も順に外していきます。
ポンプを交換し、タンクユニットを戻して作動油を交換。
各部を確認の上、稼働確認し良好に稼働。
ユーザー様にご確認いただきお引渡し。作業完了です。
後日、切断時に異常音がするとの事で再訪し確認したところ、板押さえのパッドが老朽化しテーブルに干渉する音であることをお伝え。
ポンプ能力が復帰したため、以前より干渉音が強くなったため、気にされたものと思われます。切断出来ているので交換はなしとの事ですが、長期使用されるとテーブルに摩耗が発生することをお伝えし確認作業完了。
ご依頼ありがとうございました。

おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。