アマダ社OBの機械商社様より、和歌山のユーザー様でRG-125の油漏れが発生しており修理できる会社がないとの事で修理依頼を頂戴しました。
実機現状確認は機械商社様で実施されたとの事。
部品手配するにあたりシリアルNo.をご確認いただいたところ、シリアルプレートがない機体との事。
弊社へのご依頼の多くはこのようにシリアル不明機や中古を導入されてアマダ社のメンテナンスが受けられないといったユーザー様の機体がほとんどで近年増加傾向にあります。
下部ローラーの形状や機械仕様、機械画像をもとにアマダ社より部品を購入するための手配を開始。


シリンダー損壊やピストンに傷がある場合はメッキ修正、シリンダー自体に傷がある場合はシリンダーASSY交換が必要なケースがあることを明記しお見積もり提出しご了承いただいています。
部品が入荷したので日程調整いただき作業を開始。
AUTO-B/Gを全撤去
作動油を抜き取り、支え板、下部テーブルを取り外していきます。
幸いユーザー様にはクレーンがあり、作業環境下範囲であることから
スムーズに解体していけます。
機械修理には解体部品を別置きするため、工事内容に対応したスペース確保を都度、お願いしています。
取り外した支え板と下部テーブルを提供いただいたスペースに保管。


シリンダー消耗品を交換するため、作動油を抜き取ります。
作動油は長期間交換されていないとの事でかなり変色しています。
腐敗した臭気も発生しています。
油を抜き取り油量が減るとタンク底にスケールやスラッジが見えてきました。
これらはタンクのエア抜き穴から混入したか、配管系統内で何らかの擦過でスケールやスラッジがタンクに戻っていると考えられます。
エア抜き穴から混入したものなら良いのですが。。。
清掃するとかなりザラザラとした感触です。


作動油が抜けたら、メインシリンダー、サブシリンダーを取り外し。
ピストンやシリンダーの消耗品を取り外して、内部を確認していきます。
メイン、サブピストンとも全点に縦傷がついていました。


メイン、サブシリンダー内径にも縦傷がついていました。
メインシリンダーはまだましですが、サブシリンダーは両サイドともに傷が深い状態。
ユーザー様にご確認いただき、シリンダー内径にも縦傷がある以上、ピストンにメッキしてもいつまでもつかといった状態になることをお伝えし、このまま組付けて油漏れが再発するようであればシリンダーASSY交換が必要になることをお伝え。
今回はこのまま組み上げてみることに。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
アマダ社既納入機に関しては、直接対応はできませんが、弊社が平素お世話になる修理部門へのナビゲートは可能ですので、ご相談ください。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。