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Vカット:V-6012 修理ご依頼(第2回目工事)

 

 

 

 

 

 

テーブルの加工中に、お預かりしたVカット各部の部品を弊社工場内の部品洗浄ブースにて洗浄清掃し加工面は整地、不具合個所は修正を施して2回目の工事に備えます。


 

 

テーブルの修正加工が完了したので、ユーザー様に引き取り輸送をお願いし、第2回目の工事を実施させていただきました。

 

いつもテーブルの加工をお願いしている加工会社様で今回も綺麗に仕上げていただきました。

 

今回の研磨量は0.5程度との事なので、パスライン調整用シムを弊社で準備し持参しています。

 

傷の深さや錆の浸透度合いによりますが、今までの実績では0.2~0.7程度の研磨となるため、各種シムを準備しています。

 


 

 

 

 

 

 

研磨加工していただいたテーブルに、洗浄清掃・整地して準備した、パスライン調整機構の部品を組付けていきます。

 

テーブル表面に傷つけないよう気を付けながら作業します。

 

 

 

 


 

 

テーブル取り付け後にテーブルパスライン調整を実施

計測点全点で0~0.01以内に調整できました。

 

パスライン調整を完了し、クランプ高さを確認したところ、ワーククランプ高さがパスラインを超えているため、クランプ全点で高さ調整を実施。

 

実機下見時に固定テーブルよりバイトテーブルが高い状態を確認しており、上記のようにクランプ高さも不良であることから、前ユーザー様でのご使用時には、おそらくテーブルが基準高さより高い位置で調整されていたためクランプで材料を後退させる際にテーブル上面を擦過しパテ埋めが必要になるほど偏摩耗させていたものと推測されます。

 


 

 

 

 

 

 

手動パルスハンドルは、テーブル調整時には必需品です。

 

実機下見時に操作不良だった手動パルスハンドルも交換させていただき、パスライン調整実施中全軸・全幅で良好に稼働を確認。

 

 


 

 

 

 

 

 

テーブルパスライン、移動クランプパスライン調整も良好に完了。

 

固定クランプ全点を取り付けていきます。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

ラバノンスイッチも全箇所交換完了。

 

良好にストップ状態になることを確認。

 

緊急時に非常に重要な部品なので念入りに確認。

 

 

 


 

 

 

 

追加ご要望を頂戴したエア関係部品等も交換完了。

 

補助テーブルやカバーを取り付けて、テストカットを実施していただきます。

 

バイトのビビりもなくなり、良好にV溝加工が出来るとのご確認をいただき工事完了。

 

 


 

ユーザー様ご希望の本格稼働時期になんとか間に合いました。

 

SUS加工製品が増加しているので、Vカットは非常に有用な機種となってきています。

 

残念ながら生産終了機種のため、現存する機体を丁寧に修理してご使用いただくしかありません。

 

また長い間、良好に稼働してくれることを願って整備させていただきました。

 

ご依頼ありがとうございました。

 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。

 

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