Vカットは生産終了後かなりの年数が経過していますが、幸いAMADA社に部品在庫があり部品手配から1か月半ほどで部品が揃いました。
テーブルを引き取らせていただき機械加工を実施するため本工事は2回に分けて実施させていただきます。
まずはテーブルを取り外し。
テーブルの輸送に関しては、ユーザー様で大阪向けの便があるとの事で、ユーザー様のトラックにて輸送いただきました。


X-BS(X軸ボールねじ)も交換させていただくので、新品部品を開梱。
長く重い部品のため、ユーザー様クレーンをお借りして作業します。
組付け時のために、フロントフィクサーやテーブル取り付け面を確認


テーブルを取り外すためには、固定クランプも全点取り外す必要があります。
クランプ取り付け面、テーブルのベッド加工面、フロントフィクサーを洗浄清掃し整地して取り付けの際に不具合個所がないか確認。
X-BS交換のため、電気BOXを開放しロック部分の確認。
組付け時に正しく取り付けるため確認が必要です。


X-BSを取り外して、本体フレームを洗浄清掃。
X-LMガイドも清掃。若干変色がはじまっていますが程度は良好です。
新旧BSを並べて細部確認。
ベアリングケースなどは再利用のため洗浄清掃し整地して、新しいベアリング他部品で部組みしていきます。


Z軸バイトヘッド部も洗浄清掃、整地してX-BSを組付け。
ベルトも交換しテンション調整。
良好に組付けが出来ました。
X-BS組付け完了


右サポーターのエア配管継手を交換。
動作が良好になりましたが、高さ調整不良が判明。
左右サポーターの高さ調整を追加依頼頂戴したので、シム調整。
機械納入時に機械商社様が一度実施されたとの事で予備のシムを作成されて保管されていましたので、予備シムの中から適正な厚みのシムを支給いただき調整。さらに微調整が必要だったためユーザー様レーザー加工機でシム作成いただき調整。 良好に調整できました。
サポーター高さを調整したので、サポーターのシリンダーの近接も位置調整を実施。
適正に調整できました。


エアコンビネーションとエアー3点にも不具合があるとの事で追加交換をご要望頂戴しました。
2回目の工事の際に交換させていただくことになり、部品手配のため型式を確認。
1回目の工事を無事完了。

おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。
年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。
弊社ではこのように生産終了機や整備終了機でも出来る限り修理対応に努めています。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。