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ベンダー:FBD3-1025NT 上部テーブル精度不良

 

 

アマダ社OBで板金加工業も営まれる方から、使用中のベンダーで曲げ精度不良が発生し修理依頼を頂戴しました。

 

上部テーブルとフレームの左右隙間にズレが発生しているとの事。

 

ベンダーの曲げ精度不良は上部テーブルが座屈している場合があり、このような場合は上部テーブルをお預かりして機械加工修正が必要になる場合がある事をお伝えした上で修理を開始。

 

まずは中間板やダイホルダーを取り外して不具合個所を確認。

 


 

 

 

 

 

 

上部テーブル左右フレーム隙間を目視確認。


 

 

 

上部テーブル左右の上下ともにフレーム隙間を目視確認

 

RGの頃から元々個体差がある箇所なので小さいズレの場合は、目視だけではなかなか判別が難しい個所です。

 

目に見えて大きなズレがある場合は、テーブル座屈の可能性も大きくなります。

 

 


 

 

目視確認では大きなずれは視認できない事から中心値調整の専用治具を用いて中心値誤差を測定。

 

左右で0.15mmほどのズレが発生していました。

 

弊社でのオーバーホール機や再生機では0目標で組付け、0.01程度しか誤差が無い個所です。

 

 

 


 

 

 

 

上部テーブルを一度フリーに戻して、専用治具を用いて中心値、傾斜を調整の上、組付け調整手順書通りの圧力にて加圧。

 

加圧も専用の加圧台を用いて実施します。

 

 

 

 


 

 

 

2mストレートエッジは所有しているとの事なので借用して、上部テーブル真直調整を実施。

 

真直調整が行えて、座屈痕も無いことから上部テーブルの引取修理は不要と判断。

 

中心値、傾斜、真直を総合的に調整し再加圧


 

 

中心値、傾斜角、上部テーブル真直、加圧状態ともに良好

 

 

専用治具を取り外し、中間板の出端と真直調整に移行しようと思いましたが、中間板は順番通り戻すだけで良いとのご要望につき割愛。

 

ユーザー様で中間板、ダイホルダーを戻されて曲げテストを実施

 

曲げ精度も良好との事で作業完了。

御依頼ありがとうございました。

 

 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかるケースも増加中です。

年々部品価格も上昇傾向にあり早めの修理をお勧めします。

 

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