いつもお世話になる機械加工屋さんから、知り合いの板金加工会社様がセットプレスの移設をするので手伝ってほしいと機械移設のご依頼をいただきました。
SP-30Ⅱ+SS-104Ⅳと聞いていましたが、実機は一つ古いSP-30と少し大きいSS-154Ⅳでした。
作業内容は変わらないのでそのまま実施。
現在は使用されていないのか1次電源線は抜かれており、少々埃が溜まっている模様。
再起動時に動くかなと心配しながらも分解を開始。
まずはSS-154ⅣをSP-30から分離
ストレッチ(突き当て)を外し、カバーやピン、連結ブラケットや配線を外して本体と付属装置に分離
ユーザー様本社工場から第2工場へ輸送
SP-30の設置位置を決めていただき、レベル調整。
少し土間が傾斜していて少し時間が掛かりましたが前後左右0.02以内に
調整完了。
SP-30の位置に合わせてSS-154Ⅳを連結
土間の関係で内脚がきつめに聞く状態のため、レベル調整に少し手間取りましたが左右0、前後0.04程度でレベル調整完了。
ジャッキボルトロック状態でもレベル変化なく良好
配線やストレッチ(突き当て)を取り付けて稼働状態へ。
XとYの直角度は小型スコヤで計測し狭角0.01程度
手配された電気工事が完了し、立ち上げ
立ち上げ後、上昇端、加工端のLSが効かず、上昇下降ともに底突きに近い感覚のため、逆相を疑い配線変更し確認。
やはり逆相ではなくLSを再度確認。中間痰LSも効いていない状態
配線を戻しLSを確認しても特に不具合無し
選択切替SWやリレーなどを確認しているうちに全LSが良好に作動するようになり復旧。
結局何が原因だったのか不明のまま稼働状況は良好に。
リレーなども1点ずつ確認していましたが原因不明。
原点取り、SP稼働良好、SS位置決め良好
軸移動速度がかなり早い様子
ユーザー様にテスト加工していただき良好との事。
ただし、以前より1.4mmほど寸法ズレがあるとのご相談があり、パラメータ調整を実施。
X、Yともに寸法が良化。
パラメータ確認時に軸速度パラメータがかなり早い数値だったため軸速度を調整し良好に。
打ち抜き寸法および軸速度も良好になったと喜んでいただき作業完了
SPは生産終了機なので今後も大切にご使用ください。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
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