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シャーリング:DCT ドライブ2度落ち不具合

 

シャーリングではラム吊り下げ機構のMタイプからラム引き下げ機構のアンダードライブ方式のDCTへと変化しています。

Mタイプ当時もライン仕様など高速切断する機種は、Mライン仕様、ATFなどがあり汎用シャーリングも高速化のためアンダードライブ方式を採用されたのではないかと思います。

 

機構が変わり加工速度も上がり経年劣化する部位も変化しました。

 

10年ほど前からDCTでは2度落ちするような現象で正常に切断できなくなり修理案件が発生、増加傾向にあり、2度落ち現象の修理にはラムの加工やドライブのオーバーホールが必要となります。

 

まずはドライブ部品を準備します。

画像は左右のコンロッド、軸受

 

 


 

 

 

2度落ち不具合の機体修理は、ラムの機械修正加工が必要なためユーザー様工場では実施できません。

 

弊社工場に引き上げて状況確認の上、解体しラムを修正加工します。

 

ドライブ部品は軸受本体まで摩耗していなければ、軸受は再利用としブッシュ交換と口径調整を実施する事も可能です。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

2度落ち個所の修理と同時に本体再塗装や他の部位修理も可能です。

 

エアサポートなども修正もしくは新造交換していきます。

 

 


 

 

 

 

 

 

ラムの機械修正加工中にモーターベアリングやドライブのピニオン軸などその他の部位も修理・交換。

 

 

 


 

 

 

 

板押え消耗品、ブレードブロック、上下ブレード、電装関係なども、

交換。

 

各部修理や部品交換が完了すれば、各部稼働調整を実施。

テストカットを実施して修理完了となります。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

また再度5年、10年と大切にご使用いただければと思います。

 

画像はほとんどオーバーホール状態の機体ですが、ラムとドライブ部限定の修理も可能です。

 

 

 

 


おかしいなと感じたら早めの修理を。

最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかることもあります。

2023年度より部品価格も上昇傾向にあり早めの修理がお勧めです。

 

㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。

まずはご相談ください。