上部タレットの金型ボア径に経年劣化による損耗が進み、製品精度が出ないという事で上部タレットを含む、タレットベアリング、2AI交換をご依頼いただきました。
まずは新品タレット、2AI部品が届いたら弊社工場内で部組を実施。
何度見ても新品タレットは綺麗です。
タレットに、新品のガイドキー、リフター、スプリング、ショルダースクリュー、上部スプロケットを組付けます。
完了したら工事実施までに少し時間があるので防錆油を塗布して出荷梱包。
上下タレットシャフト、2AIの部組なども実施し現地工事準備。
まずは今回の工事内容個所解体作業を実施。
ユーザー様工場に十分なスペースがあり、フロントスペースも十分に提供いただいておりスムーズに作業が出来ました。
タレットベアリングの外輪焼けはあるもののベース内径の損耗はごくわずかで良好な部類の状態。
安心して組めます。
組付けが完了したら稼働調整、稼働確認後に打ち抜き調整を実施。
調整数値も良好で、ユーザー様による単品打ち抜き実施。
『導入当初のように抜けて精度も戻った』と喜んでいただきました。
タレットボア径摩耗やタレットベアリング損耗した機体の修理後は、ユーザー様からよく『金型をいくら研磨しても全然もたない、』というお話を聞きます。
経年劣化したタレットで打ち抜いていたため、おそらく百分台の数値ではあると思いますが金型センター位置が定まらずに、金型損耗が激しく金型摩耗が進むと思われます。
金型研磨も実施していただくとさらに抜けが良化すると思います。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかることもあります。
2023年度より部品価格も上昇傾向にあり早めの修理がお勧めです。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。