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ベンダー:下部テーブル ボア径摩耗-3 工場内組替時

 

 

 

 

支え板に付いている下限ブロック内のサラバネは経年劣化により、ほとんどの機体でサラバネの損壊とボルトの摩耗を起こしています。

 

今回もサラバネやボルトを一式交換

 

速度切替の部品なども洗浄清掃して動作確認しグリス塗布にて組付け準備します。

 

 

 

 


 

 

 

 

前後ガイドローラー、下限装置操作菅、上下テーブル張りゴマ、支え板張りゴマ、メインシリンダーおよびポスト調整コマなどを洗浄清掃して不具合確認。

 

費用に応じて部品交換し適正にグリス塗布し組付け準備

 

 

 


 

 

 

 

 

今回の一番ネックとなった左右ガイドローラー軸芯の損耗度を確認。

 

やはり軸芯は強固に製造されておりほとんど損耗なく、下部テーブルのボア径が負けて摩耗している状態を確認。

4か所とも同様の状態。

 

 


 

 

 

 

左右ガイドローラーを組替

 

 

 


 

 

組替部品の準備を完了

 

下限装置は損耗が見られたため、追加で新品交換に変更

 

下限装置は、下部テーブルの位置決めが出来ないとよくお問い合わせを頂戴する個所です。

 

以前は摩擦板やブロック、操作管の連結部の摩耗が原因でしたが、近年はケーシング摩耗も見られるようになりました。

強固な構造の名機でも約30年もの経年劣化には損耗も現れます。

 


 

 

 部品組換えをしている間に上部・下部テーブルの修正機械加工完了。

 

修正機械加工では、上部テーブルは前面と下面の真直度を復帰できるため加工製品の真直度が復帰向上します。

 

下部テーブルは前面と上面、背面と前後ガイドローラー当たり面を修正するため加工製品の真直度およびB/G(バックゲージ)寸法の良化にまた下部テーブル上昇下降時の定位置復帰に良化が見られます。

 

上部テーブルはバフ掛け

下部テーブルのボア径修正作業に取り掛かります。


 

 

 

下部テーブルボア径修正作業ののち、ボア径と左右ガイドローラーの隙間調整を実施。

 

左右ガイドローラー4個全点取り付けて状態確認。良好。

 

片荷重LS(リミットスイッチ)も破損していたため両方交換。

 

新品の下限装置も届き、仮組みしピン打ち。

 

速度切替も取付けて、組付け準備を完了。


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2023年度より部品価格も上昇傾向にあり早めの修理がお勧めです。

 

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