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パンチング:EMタレットベアリング 2AIオーバーホール

 

 

EMのタレットベアリング交換依頼を頂戴しました。

今年は弊社工場内とユーザー様工場内現地工事を含め十数台目の交換作業になります。

EMになり加工速度が上がりタレットベアリングへの負担が大きいのかなと感じます。

 

今回は上部タレットの金型ホールにも摩耗があり、上部タレットや

2AIもオーバーホールです。

 

過去にもブログにアップしている交換内容なので今回は別の視点で。

 

不具合現象確認から10か月ほど経過しての交換作業になり、ベースの

外輪挿入部にも多少傷が付きだしていました。


 

EMでタレットベアリングの摩耗によりショットピンの入りが悪くなり

そのまま1年ほど継続使用すると上部や下部ベースの外輪挿入部にも

影響が出てくる傾向にあります。

 

この機体も現象発生から10か月ほど経過するため少々ベースの損耗が

見られます。

 

幸い組付時のクリアランス精度は組立基準値の0.01未満ですが、挿入

箇所には傷や損耗が見られます。

 

過去にはクリアランス精度が0.03近くに広がった機体や錆が発生し錆による浸食がはじまっている機体も整備例があります。

出来る限り早めに交換工事実施をお勧めするポイントとなります。

 


 

 

 

 

 

 

新品時はピンク色のベアリング部分もこのように変色

ローラーベアリングも痩せて埋没しかけ

 


 

 

 

 

上部タレットディスクや2AIはフルオーバーホールで新品に交換していますが、下部タレットは再利用します。

 

上部タレットのショットピンホールと下部タレットのショットピンホールを比較すると下部タレットのホールには位置決め時の位置ずれによる多くのミスショットの痕跡が見られます。

 

 

 


 

 

 

左:新品上部タレットディスクのホール

右:再利用の下部タレットディスクのホール

 

右の画像ではホールの左右にショットピンが

ミスショットした痕跡が見られます。

 

 


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2023年度より部品価格も上昇傾向にあり早めの修理がお勧めです。

 

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