10年ほど前からパンチレーザー複合機の製造台数がパンチングを
上回っており、近年パンチレーザー複合機の修理依頼も増加。
今回は北関東でのパンチレーザー複合機EMLのX軸のオーバーホール
依頼を頂戴しました。
EM以降は加工速度も上がり、スライドの構造も進化しています。
加工速度が上がっているにも関わらず、修理件数は少なくスライドの耐久性は向上しているのではないかと感じています。
まずはX軸交換作業が出来るようにキャリッジカバーを外します。
キャリッジが薄型になった分潤滑配管経路も少々複雑に。
丁寧に分解していきます。
天井クレーンが無いため人力で気を付けながらキャリッジを解体
吊り下げ状態でキープできないので潤滑配管分離が一苦労です。
LMガイドやBS(ボールネジ)を解体していきます。
この機種にはBS用のLMガイドもあり、今回はオーバーホールのため
この部分も解体します。
解体後の洗浄清掃が終われば組立を開始。
BSを組んでいきます。
今回はBSから組み立てを開始。
組立調整基準精度を確認しながら組付けていきます。
LMガイド、プーリー、ベルトも組付け、精度調整を終えたら
パンチテスト、レーザーテスト、複合調整を実施。
ユーザー様によるテスト加工により精度復帰をご確認いただき
修理作業完了です。
小丸の真円性も、加工端面も、復帰し良好との事。
ご依頼ありがとうございました。
おかしいなと感じたら早めの修理を。
最近では様々な部品の入手に時間が掛かり、機械が停止して修理まで2~3月以上かかることもあります。
2023年度より部品価格も上昇傾向にあり早めの修理がお勧めです。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の整備機販売、修理、オーバーホール、機械買取などを行っています。
まずはご相談ください。