機械商社様からメーカーが廃業し、ブレード研磨や調整をお願いできる会社が無くお困りのユーザー様がいらっしゃるとの事で、弊社HPへ対応ご希望を頂戴しました。
弊社としてもアマダ製品を専門に修理しているので、実機確認し対応が可能と判断できればとの条件で実機確認に伺いました。
機械はTAKAGI KIKAI製 S-422という機種のシャーリングでした。
実機を確認させていただいたところ、ドライブ部がピンクラッチ機構の古いシャーリングでした。
大事にご使用されているのかピンクラッチも綺麗にスムーズに稼働しておりコンディションは良く、ブレードに関しても研磨および調整も機構的に問題無く対応できるものと判断し、解体を開始。
各部基準寸法を確認、スケッチしながら1点ずつ解体しブレードを引き取らせていただきました。
取り外したブレードと調整機構構造を比較する限り研磨可能と判断。
ただしすでに数度の研磨を実施されている上、下ブレードの高さ調整機構がないためシムが必要と判明。
ブレードの研磨期間にサラネジや他部品を再利用しやすいように1点ずつ修正して準備。
ブレード研磨が完了したので、再度ユーザー様を訪問し、組付けて稼働確認を実施。
ユーザー様ご要望のクリアランスに調整し切断テストの結果、良好との事で作業完了。
昨年、今年とアマダ製部品もそうですが研磨費用や資材なども高騰してきています。
おかしいなと思ったら早め、早めの修理をお勧めいたします。
御依頼いただきありがとうございました。