アマダリングフォーマー1979年製の油漏れ修理をご依頼いただき
解体を開始。
解体中にスライド部分に弊社実施の『けさげ』跡を発見。
『けさげ』跡があったことから追いかけ調査すると20年ほど前に
弊社でOH(オーバーホール)を実施させていただいた機体と判明。
この機体では約20年ぶりの消耗品交換です。
アマダ製リングフォーマーB-70HHやB-100HHは製造終了からかなりの
年数が経過しており不具合で廃棄される機体が増加する中、一部の
ユーザー様ではまだまだ現役で使用されている機種です。
社内では十数年ぶりに触れる機種なので心配でしたが、まだこの機種
専用の治具が残っていました。
今回は組立場最年長73歳のベテランが実施。
『けさげ』を付けた張本人も20年数年ぶりの対面で驚いています。
解体してみるとピストンは良好ですが、パッキン類はボロボロ。
シリンダーから出た瞬間に原型をとどめずパラパラと零れ落ちます。
すべての個所でシール類がボロボロに。
Oリングはかなり変形はしていますが朽ちてはいない様子。
幸いピストンやシリンダーケースは良好なので修理・修正の必要が
なく、油圧経路を洗浄・清掃すれば復帰できそうです。
各部をチェックしながら組み上げて、動作、圧力を確認。
他の個所は小さな経年劣化不具合のみで、機体自体はまだまだ
頑張れそうです。
おかしいなと思ったら早めの修理を。
無理に使い続けると本体部分にまで摩耗が始まり、部品交換では
再生できなくなります。
70~90年代の機体では本体まで摩耗が進み、大掛かりな修理が
必要な機体が増加しています。
早め早めに修理をご検討ください。
ご依頼いただきありがとうございました。
また長くご使用いただけることを願って。