メカニカルシャーリングの歴史は販売開始から50年以上。
弊社には1970年代や80年代の機械も整備依頼で搬入されます。
整備させていただく中で、大歯車とピニオン軸が摩耗している
機体が非常に多くなっています。
比較的年式の新しい機体でも使用頻度などによっては摩耗が
進んでいるものもあります。
画像は2005年製のM-2560から取り外した大歯車と交換する
新品の大歯車の比較画像です。
左が新品の大歯車です。
右が14年ほどご使用の大歯車です。
使用頻度にもよりますが、歯が
摩耗します。
特に始動時の負荷が掛かる位置や
切断負荷が掛かる位置、ラム上昇の
負荷が掛かる位置などが摩耗します。
もちろん大歯車を回転させるピニオン軸も
摩耗します。
摩耗したまま使用を続けるとこのように
歯が飛んで無くなってしまいます。
このようなに大歯車が摩耗している際は、単動動作中に歯車の音が違う個所が存在するはずです。
少し耳を傾けて、不具合が無いかご確認ください。
異常音がするような状態で機械を使い
続けると左右の画像例のように大歯車の
内径とそれが接触するクドウジクまで
摩耗する事もあります。
例はDCTの大歯車とクドウジクです。
こうなると駆動軸まで交換が必要に
なります。
【今回の整備個所】
大歯車、ピニオン軸と関連消耗品、F/W(フライホイール)を取り外すのでベアリングも交換。
修理はお早めに。