アマダOBの方から、『M2060を修理して欲しい』とのご依頼を受け
神奈川県へ現地修理に伺いました。
切断しようとしても異常な音がして切断不能との事で、作業前に
実機を動作確認すると、モーターとフライホイールの力を受けて、
動こうとはするものの何かが滑っているかのように、全くドライブ(駆動軸)が動かない状態でした。
外観では原因が掴めないので解体する事に。
解体していきピニオン軸が見えてくると今回の不具合の原因が。
ピニオン軸のギヤ刃が磨滅しているのが確認できました。
相手側のダイハグルマのギヤ刃もかなり摩耗している模様。
解体を終えて判りましたが、ダイハグルマもあちこちで
ギヤ刃が偏摩耗していました。
ピニオン軸の半面分のギヤ刃が磨滅していました。
この状態だと、かなり前から異常音がしていたと思われますが、
稼働限界まで、切断していた事が判ります。
クドウジク(ドライブシャフト)自体は、損傷を受けていない様子で
ホッとしました。
ここが摩耗していると、弊社工場まで機械を持ち帰らないと修理が
出来ないので、一安心です。
クラッチやブレーキなどもそれなりに経年劣化しており
摩耗個所が見られましたが、未だご使用いただける範囲です。
Mタイプのシャーリングは、年30台ほど整備させていただきますが、ここまで使い切ったピニオン軸の工事例はわずかしか有りません。
今回は、ピニオン軸、ベアリング、オイルシールなど消耗品、
ダイハグルマ、Vベルトなどを交換して修理させていただきました。
1970年以降に製造されてきた各種板金機械も30年、40年と
経過した機体が増え、摩耗度合いが激しい機体に出会う事が
多くなりました。
母材(機械フレーム)などが痛むと修理不能になりますので、
早めの修理をお勧めします。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の中古機械 買取、販売、修理、整備などを行っています。
まずはご相談ください。