弊社中古再生機やアマダ御依頼整備機作業などの機体では整備時に上刃
下刃ともにブレードの状態(刃欠けやジャミング痕など)を点検し損耗状況に応じて新刃交換や研磨加工を実施し切断精度を復旧しています。
ユーザー様工場内でも刃替えやブレード研磨、クリアランス調整は実施可能のでご相談ください。
右は受入検査を終えて取り外した上下刃(ブレード)
画像のブレードは合理化後タイプのブレードです。
ブレードの損耗御状況に応じて新刃に交換したり、研磨加工で再利用等を判定の上作業しています。
整備機は基本クリアランスで出荷としていますが、ユーザー様ご要望に
応じてクリアランス調整対応もしています。
切断される材料・材質・数量による摩耗もありますが、クリアランスの
調整不良、ラムの偏摩耗、テーブルの偏摩耗、機械本体のガタなどにもよりブレードは刃欠けや損傷・損耗します。
左は多くの個所で刃欠けしたブレード
MシャーやHシャーではブレード高さ、厚みによる基準研磨限界までは、研磨して再利用することが出来て最大4面とも復旧可能です。
DCTやESHでは高さ方向の研磨が出来ないため厚みに対する研磨限界までは復旧が可能です。
Sシャーは他のタイプと違いブレード断面が平行四辺形の形状で元々2面しか切断面が無いので研磨後も最大2面の復旧が可能です。
左端から右端まで正しくクリアランス調整が出来ていないと狭い個所で上刃と下刃のジャミングが発生します。
右は材料に対してクリアランスが狭すぎる(0.02)まま使用されていた上刃の画像で少々ジャミング傾向の擦過痕が付いています。
所々、刃欠けもあったため新刃交換を実施。
ラムやテーブルの偏摩耗で真直度が出ていない機体は、ラム・テーブルの機械加工修正が必要な場合もあります。
受入動作確認時にブレードを取り外し検査の上、新刃交換か研磨加工かを判定。
新刃作成、ブレード研磨ともに約1カ月半ほどかかるので、本体整備を進めているうちに新刃作成および研磨加工が完了します。
左は研磨を終えたブレードです。
本体のラム、ギブスライド整備・調整を完了しているのでブレードを取り付けてクリアランス調整を開始します。
ブレードは正しく取付をしないとブレード上端がテーブルから飛び出てしまい材料を送り込むたびに引っかかったり、ブレード上端がテーブルより低いと切断面に不良が出たりトラブルの原因となります。
また研磨量には基準寸法がありこれを上回って研磨したブレードを使用すると上刃が下部フレームに干渉したりギブスライドに負荷が掛かり機体を損傷する原因となります。
研磨し過ぎでブレードの下にシム材を挿入されているのを見かけますが本来の調整方法ではなく、シムにより下部フレームを偏摩耗させてしまうので正しく取り付ける事をお勧めします。
右はHシャーでテーブルパスラインにブレード高さ調整した画像
ブレードのパスライン調整および取付調整が完了したらクリアランス調整を実施します。
クリアランス調整機構は、機種・年式・テーブル・下部フレーム構造やオプション装置によってそれぞれ違います。
上の画像にHシャークリアランス調整機構が見えていますが、左の画像はMシャーのダイアル付き調整機構の画像です。
機種、年式で様々なタイプがあります。
右はMシャーのプレーンなタイプ
アマダOH機や弊社整備機では、テーブルやスライドプレートは研磨済みですので下刃のパスライン調整が適正に実施できます。
R、S、M、DCT、H、ESH、ATFなど機種・年式・タイプによってクリアランス調整機構が違うのでそれぞれに合わせた方法で調整を実施します。
クリアランスを調整するには、上刃や下刃を取り付けるラムやテーブル(テーブルブロック)自体の部品真直精度はもちろんですが、ラムガイド、ギブスライド、スタビライザーや下部フレームなどラムとテーブルに関与する個所の状態も非常に重要なポイントになります。
左はESHの画像
DCTやESHはブレードの取付やクリアランス調整手順が他の機種とは少し違います。
オプションによる構造の違いもあります。
右はハンドルクリアランス調整機構
近年ではテーブル稼働のクリアランス調整機構などもあります。
㈱大阪プレスサービスでは、アマダ製板金機械の中古機械 買取、販売、修理、整備、仕様変更、オプション取付など様々な作業を行っています。
まずはご相談ください。