EMZタレットベアリング現地交換可否の打診を頂戴し、アマダ本社訪問の帰路に現地ご担当サービスマンの方に同行し実機を確認。
F(フロント)側には送材装置があり、フォークリフトが通る隙間もなくR(リア)側アプローチを検討するにも、ZタレットのためPDC(パンチダイチェンジャー)が付いている上にR側テーブル横には他社製レーザー加工機が配置されたライン仕様配置のため、現状では無理と回答。
実機確認時も朝から1/2”の金型が折損と聞き、タレットベアリングの状態は良くないものと判断が付きますが、今回ばかりは現状での交換作業は無理とお応えするしかない状況でした。
ユーザー様は製品が忙しく何とか修理をご希望との事で、アマダ社ライン班の方と共同作業でラインの一時撤去、重量会社様との協力で本体フレーム移設までも念頭に機材選定し実施可能かどうか再確認のご要望を頂戴しました。
再度ユーザー様を訪問し、ユーザー様所有フォークリフトでは実施不可を確認。ライン配線・設備をどこまで一撤去すれば弊社フォークリフトを運用できるのか検証するためユーザー様機械レイアウトをスケッチし、弊社工場内に再現。
ライン設備を目いっぱい一撤去いただき弊社フォークリフト運用なら数十mmの差で旋回可能と判断。ただし専用治具作製が必要と回答。
アマダ本社修理部門、アマダ社ライン班ご担当者様、重量会社様と検討会を繰り返し、実地でフォーク運用不可の場合は機械本体を移設する緊急対応案をオプションに実施決定。
アマダ社で部品手配を開始され、弊社は専用治具作製手配を開始。
ユーザー様で工事日の日程調整を実施いただき、工事開始日程決定。
弊社社内では専用治具完成と同時に現地工事の会議とシミュレーションを何度か実施し工事に臨むことに。
解体工事を開始。
アマダ社ライン班の方によるライン一部撤去作業と同時に弊社はいつもの通り、カバー、テーブル、ダイホルダー、2AIを全撤去。
上下タレットベースASSYを取り外すための解体工事を実施。
ライン仕様F1速度でフル稼働しているとの事でしたが、抜きカスの量からも納得の使用状況です。
今までの中でもトップクラスの抜きカス量です。
製品の性質上、あまりエアブローをご使用になっていないとの事なので尚更通常より量が多い状態。
上部タレットベースASSYは何とか抜き取ることが出来ましたが、EMZのため下部は一回り大きいのでここからが本番といった感じ。
専用治具を取り付けてシミュレーション通り作業を実施。
フォークリフトの運用が上手くいかない場合は、本体フレームを移設する必要があったので重量会社様には待機いただきましたが、何とか専用治具も機能し下部ベースASSYも無事抜き取ることが出来ました。
弊社は上下タレットベースASSYをお預かりして組み換え作業へ。
アマダ社サービスマン、ライン班の方とユーザー様は、EMZ以外の機械を通常稼働させるため、一部機材を復帰作業されるとの事。
まずは解体作業を無事に完了し、ほっとしました。
皆様、ご協力ありがとうございました。
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